掛軸修復

掛軸の修復
折り伏せ・折れ止め
掛軸は、収納時に巻きますから、掛軸に特有の傷み方があります。曲げ伸ばしを繰り返すうちに、本紙が折れたり、折れた部分が擦れ、紙が磨り減ったりします。更に、その部分から破れてくることもあります。それを防ぐ為、折れた部分に裏側から細い紙を当てて補強する事を「折り伏せ」や「折れ止め」といいます。本紙と裂地の境目は折れやすいので、新品の掛軸に予め折り伏せを入れる事もあります。
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掛軸のトラブル

- 風鎮はエアコンが無かった時代に、外の風を入れて暑さをしのぐ際、掛軸が風にあおられ、床の間の壁を傷めたり、掛軸が折れたりした為、掛軸が風にあおられないようにと付けるようになりましたが、掛軸の負担になる風鎮は極力外した方が良いです。
本紙・裂地の虫食い

- 紙や布は、虫にとって格好の餌になります。掛軸は巻いてある為、外側から軸に向かって虫食いが進行すると、縦に並んだ穴があきます。

- ナフタリン等の虫除剤は、シミになったり、顔料(絵具)を傷めますので、使用しないで下さい。

- 天然の防虫香で虫除けしましょう。定期的に虫干しする事で虫害を防げます。
本紙・裂地の破れ

- 掛軸の裂地は、何枚かの裂地を僅かな糊しろで繋げてある為、無理な力がかかると継ぎ目から裂けてしまいます。折れた部分が弱り、そこから破れる事もあります。更に、その裂け目が広がって本紙まで破れてしまう事もあります。

- 掛けてある掛軸に無理な力がかからないようにします。風鎮を掛けると重みで掛軸の傷みを早めます。
本紙の絵具や墨の擦れ

- 巻く事により本紙表面が擦れ、絵具や墨、あるいは印鑑の朱肉が裏側に写る事があります。それがまた表に写り本紙が汚れたり、擦れる事で絵がぼやけたりします。

- 掛軸をあまりきつく巻かない、湿った状態で収納しない、等の注意が必要です。
本紙の折れ・シワ

- 掛軸を巻く時にきつ過ぎても、逆に緩過ぎても、本紙に折れやシワが出来ます。折れたものを放っておくと、その部分が弱って破れてくる事もあります。

- 巻いた時に隙間が無いよう、また、力を込めて固く巻いたりしないよう、適度な強さで巻いて下さい。
裏打の浮き

- 本紙と裏打紙の間の糊が弱って、部分的にはがれている状態です。みみず腫れのようになります。糊の加減や裏打の仕方等、表具師の技術不足によるものもあります。

- きつく巻かないようにし、湿気に気を付ける事で、ある程度は防げます。
本紙のカビ・シミ

- 湿った状態で収納すると、本紙にカビやシミが発生します。

- 晴天が3日以上続いた日に虫干しします。表面に埃が付いている場合、埃を掃ってから収納します。
軸先

- 掛軸の軸先は、裂地が巻かれている軸棒とは別の部品が取り付けられていますので、軸先に強い力がかかると、外れる事があります。

- 巻く際に必要以上に力を込めないで下さい。巻いた後で軸先を持ち、絞るように巻き固めないで下さい。
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本日は 2008年7月24日(木) です。
株式会社 雅 - 表装・表具修復専門会社 -
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